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愛おしいキミに極甘な林檎を
第24章 離れ離れと深まる絆

目の前に映る二人はまるでカップルのようだった。
入ることのできない会話を黙って聞いていたけど、疎外感を感じるよりも彼氏のことが恋しくなっていた。
私も早くソラ先輩と会って話したいな……――――
話が一段落して女の人が先に歩いて行く時、チラッと私の方に目を向ける。
課長に向けていた視線とは全く別でなんとなく冷たさを感じた。
「あの人は営業課の人ですよね?課長の同期なんですか?」
「そうだ」
「課長の同期の人たちって旅行に行ったり、距離感も近くて仲良しなんですね」
「…………」
思ったことを素直に言うと課長は急につまらなそうな顔をして何の返事もしてくれなかった。

