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愛おしいキミに極甘な林檎を
第24章 離れ離れと深まる絆

準備を終えた課長が私の前に立つといきなり腰を引き寄せてきた。
その反動でスーツのジャケットに顔がぽふっと軽くあたる。
久しぶりに課長の温もりに触れて、不意にドキッとしてしまった私は目を大きく開いて固まってしまう。
動揺していると髪に軽くキスをされた。
どこか控えめで優しくて、課長に初めて触れられた時のことを思い出す……。
背中に腕を回されて包まれてから私は両手の行き場をなくしていた。
「唇にした方が起きるか?」
「いえ……、もう…目が覚めました……」
「乙羽がそばにいてくれるおかげで今日も仕事が頑張れそうだ」
「そっ、そうですか……。頑張ってください……」

