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愛おしいキミに極甘な林檎を
第21章 アナタを愛シテ逆らえない

右手でソラ先輩の左手を握手するようにぎゅっと握った。
あの時と変わらず優しく握り返されて懐かしくなる。
「うん。あの時は初めてのデートですごく緊張したよ」
「私も緊張してました。こういう所でデートをしたことがありませんでしたから。海も行ったことありませんでしたし」
「高校生の時から海と水族館に行きたいって言ってたよね」
「え!?すみません、記憶になくて……。でもそれを覚えていてくれたから、初デートで私を海に連れて行こうって思ったんですね」
「正解。ずっと連れて行きたかったんだ」
「嬉しいです。初めて行く場所に大好きな人と行けるってとっても幸せですね」

