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愛おしいキミに極甘な林檎を
第20章 秘密の時間に愛されて…

「もう……!」
ひとりになって部屋が静かになり虚しさを感じる。
久しぶりに喧嘩をしてしまった……。
イラついていたけどスマホでゲームをして気を紛らわしたり、今日あったことを思い出しているうちに怒りは消えていった。
ベッドから出て着替えている時にソラ先輩が見せた悲しそうな表情が頭から離れない。
話を掘り返さなければ良かった……。
時計を見るとソラ先輩が出て行ってから三十分は経っていた。
メッセージも来なければ、足音をする気配もないからまだ帰って来ない。
どこに行ったんだろう。
荷物は置いてあるから勝手に帰ることはないだろうけど……。
傍にいる時は安心するけど、いざ離れると不安になる。

