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愛おしいキミに極甘な林檎を
第65章 番外編:Totus tuus

「んっ……」
それからひと眠りしてから目を開けた時には私はベッドの上にいた。
布団の中はちょうどいい温かさになっているけど、やたらと身が軽い。
肌がシーツや布団に触れているから私は下着姿で眠っていたようだった。
いつも寝る時はパジャマを着ているからソラ先輩が脱がせてくれたんだろう。
それとも何かされたのかな……。脱がせられながら胸を揉んだり、触ったりした……?キスは?
私は眠っていたわけだから、本人に聞かないと分からないことなのだけど……。
「あれ……。意外と早く起きたんだね」
寝室のドアが開いてリビングの明かりが漏れたと同時にソラ先輩の声が聞こえた。
そしてすぐにベッドの方へ微かに聞こえる足音が近づいてくる。
「朝じゃなくてまだ日付が変わったばかりだよ。理人さんは帰ったから」
「私、一時間ちょっとくらい寝ていたんですね……。もう朝なのかと思ってました」
「……朝まで寝ていてもいいんだよ。寝顔を見せている風子に色々できるから」

