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愛おしいキミに極甘な林檎を
第65章 番外編:Totus tuus


「油性ペンで顔に落書きするのとかやめてくださいよぉ……」


ぼそりとそう言うとソラ先輩がベッドに乗って私のところへ距離を縮めてくる。


ベッドに乗った時にカサッと布団を踏む微かな音が二人きりの静かな部屋に響いた。


「……」


その後にそっと降ってきたのはキス。

唇が重なった時にちゅっ、ちゅっと甘くて優しい音が聞こえて眠気が一気に吹き飛んでいく。



「俺はそんな子供染みたことはしないけど?」


薄暗くてはっきりとは見えないけど、これは私にお仕置きをしたい時の顔だ。

今日はされてもおかしくない心配を掛けてしまった。……理人さんと話していた様子から考えてそこまで怒ってもいなさそうだけど。


それからまたキスを落としてくるソラ先輩。優しく可愛がるように何度も唇を貪ってくる。


「んっ……、はぁんっ……、んっ……」


完全に目が覚めて興奮してきた私はそのじれったいキスを受けて声を漏らした。

ソファで寝ていた時よりは意識もはっきりしているし、ソラ先輩の体温もしっかりと感じる。


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