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愛おしいキミに極甘な林檎を
第65章 番外編:Totus tuus


「さあ、どうでしょうね」


まだぼーっとする。一度眠らないと私の頭は普段通りの回転をすることはないだろう。


でも迷いさえも感じないように答えたソラ先輩の声を聞き取ることができた。



第三者に明かすソラ先輩の気持ち。それは普段あまり聞くことがない。

聞いたとしても本当かどうかも分からないし、大まかに話して隠していることが多い。


二人が話すことをもっと聞いていたくても苦手なアルコールを摂取してしまったせいで眠くて、眠くて仕方がない……。私にとっては貴重な機会だというのに。



目を閉じていても起きていることを知られずにまた髪を優しく撫でられる。



ソラ先輩……。大好き……。


心の中でそう思い浮かびあがってくるほど幸せを感じていた。


でも触れていると気持ちのい体温と安心する声を聞いていたら、とうとう睡魔に負けそうな時がやってきた。


今夜はセックスのお誘いをされたけど、眠気には勝てない……。


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