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愛おしいキミに極甘な林檎を
第65章 番外編:Totus tuus

どうなるかと思ったけど、まだどうにもならなかった。
これからどんな話を二人がするのか楽しみに思いながらも私は別室に行って仕事着を脱ぐ。
私服を置いているのはソラ先輩がここに引っ越した当時から空けていてくれた部屋だ。
物が殆どなかったのに今では私の物がたくさんしまってある。
「わっ!?ソラ先輩!?」
ブラウスのボタンを外している時、ソラ先輩が入ってきて素早くドアを閉めた。
「遅かったから少し心配したよ」
「ふふっ、少しですか?」
「どうだろう。正直に言うと少しよりはあるかな。……髪の色、少し暗くしたんだ?可愛くなったね」
そっと頭を撫でられてから、横髪を耳に掛けられると指先が首元に当たってビクリと体が少し反応してしまう。
髪で隠れていた首筋を見られてからそこにされたのはキス。しかも、とびきり優しいものだ。
くすぐったいけど、だんだん気持ちよく感じるやつ。
「ひゃっ……、んっ……。なに…するんですかぁ……」

