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愛おしいキミに極甘な林檎を
第65章 番外編:Totus tuus

「たっ、ただいま。ソラ先輩。私がもたもたしていてたせいで遅くなってしまいました」
私を乗せてくれてからここまで着いてきてくれた理人さんの方を振り向く。
「ガソリンを入れて、エレメントを交換してもらっていたらこんな時間になってしまいました。大事な彼女を振り回してしまって申し訳ありません」
ちなみにガソリンスタンドには寄っていない。
理人さんはしれっと嘘をついているようだ。
「ふうん。こんな遅い時間に交換してくれるところがあるんですね」
怖い、怖い。二人の会話が怖すぎて逆に笑ってしまいそうになる。
その様子がバレないように私は顔を斜め下に逸らして隠した。
「夜遅いですけどよかったら少し休んでいってください。ねっ、風子」
「はっ、はい!もちろんです。理人さん、上がってください」
「それではお言葉に甘えて。久しぶりに塑羅緒さんとお話したいと思っていましたからね」

