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愛おしいキミに極甘な林檎を
第54章 想いと青春の絆

そのサイトには投稿者の名前とコメント、日付が書き込まれていた。
スマホの画面をゆっくりとスクロールしてソラ先輩と二人で目を通していく。
【匿名:婚約者、どんな人なのか探し出されたらしいな。声掛けてヤッた奴いる?】
【匿名:これからじゃね?どうせ股開くんだろ】
【ネトゲ野郎:おれ、孫の方と知り合い。こんな情報を流した奴は誰なん?】
【匿名:知り合いキター!】
恐らく、ネトゲ野郎という名前の人が海田先輩なんだろう。
高校生の時、放課後に部室で皆でゲームをやっていたことがあるからすぐに分かった。
名前にくすっと小さく笑ってから続きを読んでいく。
【エスカルゴ:ワイは婚約者の方と同級生。この前、会ったから事情を聞いたけど不貞なんて働いてないってさ。男と一緒にいただけでそう考えるのは早い。マジ勘違い乙】
【匿名:知り合いにまで知れ渡ってんのか。抱きついてた男とは肉体関係がある仲らしいぞ】
【匿名:浮気相手は同じ会社の奴。だからヤッた可能性は十分にある】
課長とのことが書かれているのを見ると胸が苦しくなる……。

