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愛おしいキミに極甘な林檎を
第54章 想いと青春の絆

「一体、どう言うことでしょうか……」
「どうなっているのか確かめてみるしかないね。……とりあえず、家に帰ろうか」
「はい……」
私が逃げ出さないかまだ警戒されているのか、ソラ先輩にしっかりと手を繋がれてマンションへと連れ戻される。
玄関で体についた雪をはらってから家の中に入ると、冷えた体が安らぐほど暖かかった。
思いつめて出て行った時よりもなんとなく優しい温度に感じる。
冷えた指先まで暖まった頃、私はソラ先輩と一緒に海田先輩から教えてもらったサイトを見ることにした。
今はどんな風に書き込まれているのか怖くて、ソラ先輩の腕にしがみつきながらスマホの画面を見せてもらう。
古い順から書き込みを見ていくと、確かに海田先輩らしい人物が書き込んだ形跡があった。
「これって……」

