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愛おしいキミに極甘な林檎を
第54章 想いと青春の絆



ソラ先輩の実家の家政夫である社さんが来た日以来SNSは見ていない。


ショッピングモールで新くんの女と会って沢山の人に婚約者が私だと知られてしまってから怖くて見れなかった。


「俺は噂が出始めた頃に教えられただけだから、今どうなってるのかは知らないよ」


『おまえはそうだろうな。まぁ、こう言うものは本人にとっては心臓に悪いから見ない方がいいと思うけど。風子ちゃんも見てないんだ?』


「二、三日前くらい前から見てないです……」


しょんぼりした声で答えると、どうしてなのか海田先輩は笑っていた。



『二人のLOINEにサイトのURL送ったから後で書き込み見てみ?フフフ……、おれが登場したことによって今は面白いことになってるから』



「まさか……。……海田ならやると思ってたけど」


一瞬驚いたようなソラ先輩の口ぶりが希望へと静かに変わっていた。


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