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第54章 想いと青春の絆

優しかったのにいきなり真面目な声のトーンで言われて肩に力が入る。


自分の罪だと言ったものの、ソラ先輩から「償え」だなんて言われると思っていなかった。



反省させようとしているのに、私を手放さないでまだ後ろから強く抱きしめている。


言葉とは裏腹に、寒さも忘れてしまうほど温もりが優しかった。



「どうすれば…、私はソラ先輩を傷つけてしまった罪を償えるんでしょうか……」


ひとりで考えても償う方法は思い浮かばなくて、くだらない事ばかり考えてしまうから答えを恐る恐る聞く。



「罪と言うものはそう簡単に償えるものじゃないことは分かってる？」


「分かってます……」



「じゃあ、風子が今抱えている罪の償い方を教えてあげるよ」


視線を下ろしてその方法を教えてもらうのを待っていると、ソラ先輩は私の耳元でそっと囁いた。