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愛おしいキミに極甘な林檎を
第46章 主従関係

「心配おかけました。たまに痺れる時はありますが大分良くなりましたよ」
熱は下がって元気な日が続いているし、リハビリをしている成果もでてきているのか物を落とすことも少なくなった。
日々、傍で見てきたけど嬉しい変化だった。
余命も嘘だったことを教えると理人さんは柔らかな笑みを浮かべて喜ぶ。
「回復なされているのなら安心しました。塑羅緒さんが働いている会社が買収されたと噂で聞きましたが、まさかそれで大変になって体調を崩されたんですか?」
ただ仕事が忙しいと聞いていただけだった私は首を傾げた。
「まあ、色々と……。それより、もうすぐ昼になりますね。ご飯を食べていきませんか?」
「それいいですね!理人さん、食べていってください」
「いえいえ……!ご迷惑になるので帰りますよ」
「入院した時、俺も風子も沢山お世話になりましたからお礼をさせてください。ねっ?風子」

