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愛おしいキミに極甘な林檎を
第46章 主従関係

言わせているというよりも私から言っている。
「まさか。俺は風子に同等の関係でいて欲しいんです。ですからあえてこの格好で過ごしてもらって、少しでも上下関係をなくそうと思っているんですよ」
「意味が分かりませんが、確かにお二人を見ていると他人行儀な感じもしますね。夫婦の在り方は人それぞれだと思うので僕が口を出すことではないと思いますが」
颯太や那砂さんだけでなく理人さんにまでそう思われていたとは意外だった。
やっぱり直した方がいいのかな……。
ひしひしと感じながら私は自分のカップに入っているお茶をぼんやりと見つめる。
「ところで塑羅緒さん、体調はいかがでしょうか?右手でカップを持たれているようですが……」

