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愛おしいキミに極甘な林檎を
第46章 主従関係

「ハロウィンはとっくに終わってますが……。他に誰もいなさそうですし、やはりそういうプレイの一環で……」
「あれ、瀬戸内さんじゃないですか。玄関で立ち話もあれですし、あがって休んでいってください」
なんと誤魔化そうか焦り始めた時にソラ先輩が帰って来て、私が言った仮装パーティーは嘘となってしまった。
しかも私がメイドの格好をしているのにも関わらず、ソラ先輩は理人さんに家にあがれと言っている。
一体何を考えているんだろう。
断らずに家にあがる理人さんもだけど……。
「……どうぞ」
男二人に警戒する眼差しを向けながら私は温かいお茶を出した。
すると理人さんが口元を抑えて笑いを堪え始める。まったく失礼な兄だ。
「ありがとうございます、メイドの…風子さん。塑羅緒さんは風子さんにご主人様とでも呼ばせているんですか?」

