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愛おしいキミに極甘な林檎を
第41章 あなたがいない

男の方からは荒々しい息づかいしか聞こえなくて誰なのか判断できない。
「アッ…、ハァンッ……、そんなに…激しくしないでッ……」
粘着質な水音と共にパンパンッと肌と肌がぶつかる音までも聞こえてきた。
ドクンドクンッと煩い鼓動を感じながら床についている白い布を上げて二人がいる方を見る。
気づかれないように少しだけ……。
そっと、そっと、室内が見えるように視界を広げていく。
でも足しか見えない。
二人の足先はロッカーの方を向いているから後背位でセックスをしているのは分かった。
私が課長と関係を持っていた頃に会社でセックスをしていた時は見つからないかすごくドキドキしていた。
だからきっと今の二人もそのスリルを味わっているに違いない。
あの背徳感が懐かしい……。

