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愛おしいキミに極甘な林檎を
第41章 あなたがいない

「花城課長~!この書類のまとめ方を教えてください」
「それなら乙羽ができるから乙羽に……」
「乙羽さんじゃダメです。花城課長に相談したいこともありますので」
聞こえるところで言われて地味にショックだ……。
同性なのに全く頼ってもらえない。
私はそんなに頼りないんだろうか……。
恋のライバルでないと言ってあるのに敵視されているのか、私だけが避けられている。
今や休憩時間に課長と陸田さんと話して笑っているのは鈴川さん。
あそこに私がいた頃が懐かしく感じてしまう。
少しだけ寂しさを感じたけど、会社に遊びに来ているわけではないから自分の仕事に集中した。

