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愛おしいキミに極甘な林檎を
第41章 あなたがいない

「いいえ。これからも好きになったりしませんよ」
「えっ!?そうなんですか……」
鈴川さんは驚いた顔をしてから視線を落として、隣の洗面台で手を洗って女子トイレを出て行った。
一体、どういう反応なんだろう。
もしかして課長のことが好きなのかな……。
好きなんだとしたら私に気にせず好きになればいい。
そう言いたかったけどまだハッキリと聞いていないし、ここまで言う筋合いはない気がして話さなかった。
同じ職場にライバルがいないから喜んでもいいはずなのに、私が答えてから見せた表情はなぜか落ち込んだような顔だった。

