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再会 ∽∝∽初恋は実らず?∽∝∽
第4章 絶対安静

「おかげさまでさっぱりしました。」
長めの前あきの上着にパジャマズボン、濡れた髪をタオルで巻いた木田さんが出てきた。
湯に浸かってほんのりピンク色に染まった彼女は、ナチュラルメイクから素顔になったくらいで、髪が濡れてるくらいで、色気もない病院着のはずなのに、爽やかな表情がやけに艶っぽく見えた。
ドキドキする心臓を宥めるように深呼吸して、彼女にコップ一杯のお水を勧める。
素顔はよりあどけなく、霞を思い起こさせたが、木田さんは木田さんなのだと言い聞かせ、幾分距離を取ってダイニングテーブルに座った。

