この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
アムネシアは蜜愛に花開く
第3章 Ⅱ 誘惑は根性の先に待ち受ける

「とにかくこれは没収。それとこんなもん、買うな。後々どんな副作用出るかわからねぇぞ?」
「没収されるのは駄目だって。それが命綱なんだから!」
「無理。お前、そこが爛れてきたらどうするんだよ。病院に持参して、今俺に話したことを説明できるのか!?」
「え……」
「こんなものつけねぇとセックス出来ない男は、お前が好きな奴じゃねぇから! そんなもん、身体が嫌がっているんだろうが。俺から言わせれば、売られて不特定多数の男とヤル女の必需品だぞ?」

 そう言われれば、わたしはしゅんとなるしかない。

「なあ、アズ」

 長い沈黙の後、巽がわたしの顔を見上げてくる。

「お前が濡れないような男と別れるか、お前が濡れるようになるか、どっちがいい?」

 妖しげに揺れる黒い瞳で。

「そ、そんなの濡れるようになった方が……」
「だったらさ」

 巽はとんとわたしをベッドに押し倒すと、身体を伸ばしてわたしの足を両側に開く。

「俺が、お前を濡れる身体にしてやる」

 巽が妖艶な表情で笑うだけで反応してしまうわたしは、既に巽とのキスだけに濡れているという事実を知られたくなくて、必死で拒む。

 元義姉の誇りにかけて、露見するわけにはいかないのだ。

「な、なっ!! いいからそんなの! そこから出て行ってよ! お願いだから、出て行って下さい!」

 わたしの股の間にいるのが初恋の男なのか、同胞の命を握った専務なのか、わたしを嫌って抱いた義弟なのか、混乱してよくわからず、命令なのか懇願なのか判別出来ない悲鳴じみた声を出して抗う。
 
「無理。元お姉様の悩みには、元弟が立ち上がらなきゃ駄目だろ?」

 目が笑っていないよ、専務様。
 そんなに肉食獣のようなぎらぎらした眼差し、いりませんから!
/207ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ