この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
アムネシアは蜜愛に花開く
第2章 Ⅰ 突然の再会は婚約者連れで

「……ねぇ、話戻るけど、香代子もあの専務が巽だと知らなかったということは、キツいって香代子が言ってたの、他にどんな意味があったの?」

――そりゃあ、ぶっ倒れるほどキツいわよね。

「おおっと、脱線しすぎたね。もしかして覚えてない? ルミナス社員が、今月末までに実力主義らしいタツミィのお眼鏡に敵わなければ、首を切られそうになっていること」
「なにそれ!」
 
 今月末まであと十日を切っている。
 わたしが巽の出現に呆然となっている間に、そんな酷い事件が起こっていたなんて!

「そんなの、わたし真っ先に首切られるよ! わたし、広報企画部の落ちこぼれだもん!」
「威張って言うな!」

 デコピンで突っ込まれてしまった。

「あ~、杏咲ちん、タツミィの衝撃に、まったく聞いてなかったんだな」
「まったく、その通り。うわー、なにそれ。腹立たしいわ! ルミネス社員を路頭に迷わせる気で、統合されることに、うちの社長はそれでいいわけ!?」
「同感よ。で、それに対して、人望厚い我らが広瀬氏が代表して異議を申し立てたのさ。ちょっと待てと。なんだそりゃ、こちとらプライド持ってルミナス製品を盛り上げてきたんだ。アムネシア視点で首を切るなど、お前何様なのよ、と。まあもう少し柔らかく丁寧だったけれどね」

 怜二さんは、本当に他の社員思いな人情派だ。
 そりゃあ怒っただろう。
/207ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ