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記憶の彼方に眠る恋
第4章 再会

すると拓麻はさらに抱きしめる力を緩めると、唐突に紗友莉の唇へ自らの唇を重ねた。
突然のキスを受け、紗友莉の頭の中は一瞬でパニック状態へと陥ってしまう。
だが、中学生時代から高校生時代にかけて、紗友莉が夢にまで見た、愛しい拓麻からの熱烈なキスは、瞬く間にそんなパニック状態すら吹き飛ばし、胸がキュッと苦しくなるような甘やかさを運んでくる。
知らず知らずのうちに、紗友莉は自らも、拓麻の広い背中へと両手を回してしまっており、それだけではなく、両目を閉じてキスの感触を味わい始めてしまっていた。
もはや理性のブレーキなど見当たらない。
紗友莉は何も考えられない状態で、ひたすらこの幸せなキスを満喫してしまっていた。
拓麻はやがて唇を離すと、紗友莉に顔を近づけた状態のまま言う。
そっと目を開ける紗友莉の様子を、愛おしげに見つめ続けながら。
「紗友莉の言うことを俺が信じないなんてこと、これからも絶対にあり得ないからな。そして、お前の言うことはもっともかも知れない。つまり、まず平等院さんとの婚約を解消して、自由の身になってから、紗友莉にアタックしろ、ということだろ」
キスの余韻でうっとりしたままではあるが、少しずつ思考能力を回復し始めた紗友莉は、同意を示すために黙ってうなずく。
突然のキスを受け、紗友莉の頭の中は一瞬でパニック状態へと陥ってしまう。
だが、中学生時代から高校生時代にかけて、紗友莉が夢にまで見た、愛しい拓麻からの熱烈なキスは、瞬く間にそんなパニック状態すら吹き飛ばし、胸がキュッと苦しくなるような甘やかさを運んでくる。
知らず知らずのうちに、紗友莉は自らも、拓麻の広い背中へと両手を回してしまっており、それだけではなく、両目を閉じてキスの感触を味わい始めてしまっていた。
もはや理性のブレーキなど見当たらない。
紗友莉は何も考えられない状態で、ひたすらこの幸せなキスを満喫してしまっていた。
拓麻はやがて唇を離すと、紗友莉に顔を近づけた状態のまま言う。
そっと目を開ける紗友莉の様子を、愛おしげに見つめ続けながら。
「紗友莉の言うことを俺が信じないなんてこと、これからも絶対にあり得ないからな。そして、お前の言うことはもっともかも知れない。つまり、まず平等院さんとの婚約を解消して、自由の身になってから、紗友莉にアタックしろ、ということだろ」
キスの余韻でうっとりしたままではあるが、少しずつ思考能力を回復し始めた紗友莉は、同意を示すために黙ってうなずく。

