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キズナツナグモノガタリ ~誠の男と性の少女~
第3章 卑劣! 武田観柳斎!!
「はぁ、あん…あ、は…んんっ!」
「顔はまだ幼さが残りますが、体は立派な大人ですね」
「離せ…く、あ…」

 足を暴れさせ体をくねらせ抵抗する花楓の力が弱くなっていく。体がびくびくと震え、悲鳴の声色が変わっていく。

「あ、ん…こじろ…あ、たし…あんっ!」
「待ってろ、今助ける!」

 ひゅんひゅんと目の前を刀が飛び交い行く手を阻む。その向こうで花楓が潤んだ瞳で俺を見つめる。頬を涙が濡らしている。瞳にまた新たな涙が盛り上がる。

 助けを求めているような、見ないでくれと懇願しているような…

 俺にはその目の意味は読み取れなかった。

 ぎんっ! 俺と大石の刀が撃ち合い火花が散る。

「あんっ!」

 びくんっ! 大きく体を跳ねさせ、花楓がその場に崩れ落ちた。
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