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八重の思いー私を愛した2人の彼氏
第5章 不安

「…………三苑さん、三苑さん」
「…………えっ?」
「次診察ですよ、体調は大丈夫? とりあえず中へどうぞ」
「あ、すみません!」

看護婦さんに起こされるまで本気で寝てた。スマホを見れば病院からの着信、そして時計を見れば私は1時間くらい熟睡していたみたい。慌てて椅子から起き上がり次診察と言われた病院内へと入る。
……この場所は心療内科、久し振りに受診するほう。

「やあ、久し振りに見るね。また不安定になり具合が悪くなったかな?」
「……はい。もう大丈夫と思っていたんですが」

先生は私に気さくに話すタイプで、私としても話しやすいの。

「心の傷はね、時々揺り返しが来るもの。それとも新たに傷になるような出来事があったのかな?」
「……後者だと思います」
「だが警察を通して、完全に切れているはず」
「そちらはもう……。今回は全く別なんです、やっと私にも普通の彼氏が出来たと思ったのに、私の身体はまた……。それが嫌で気持ち悪い」
「心と身体のバランス、それを完全に克服するのは難しいよ。また暫く薬を飲むかい? それと婦人科のほうはまだ飲んでいるんだよね?」
「薬だけ貰ってます」

どうしても切り離せられない物、私の心の支えが婦人科で貰うあの薬。
心療内科は、アンバランスになった時だけ、抑えるために薬を貰う。それで辛うじて成り立っ私の心と身体。こうでもしないと、私は私を傷つけることになってしまうから。

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