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第18章 水心あれば魚心

宝ｓａｉｄ


ヤンデレ彼氏が欲しいとか思ってました。
ってか・・・
即、希望！！
私だけを好きとか？
私だけを檻に閉じ込めて離さないとか？
私だけに夢中だとか？

少女漫画の見すぎ
どんだけ病んでんだ？

とか・・・
言われてもねぇ・・・

妄想位はいいんじゃない？
って、言いたくなりますよ！！

ええ？
勿論？

優君が好きなのであって・・・
二次元とリアルは別物で・・・

そんな私がですよ？

なんか・・・
私の理想の男性から・・・
勘違いでなければ・・・
私に好意を抱いてくれてるのだとすれば・・・




もう
堕ちるしかなくないですか？

やっと、私の気持ちが伝わって彼女候補にして頂けた・・・
って、事でいいですか？
いいですかね？
いいと思いたい
いいと思います！！
・・・ってか
ごり押しでいいにして！！


内心の心を隠しながら・・・
そっと・・・
訊ねた

「・・・ゆ、優君が・・・一目惚れした相手って・・・私で・・・あってますでしょか？」

・・・
・・・

長い沈黙の後

「好きだ。俺と・・・付き合って」


・・・
・・・
・・・

ナニコレ？
ユメデスカ？
ナントイイマシタ？

私・・・
アニメとか・・・少女漫画が好きで・・・オタクと言われる・・・腐女子ですよ？
か、か、か、彼氏なんて！！
ましてや、二次元で私が大好きな男性からの思ってもない言葉！！
こんなに嬉しい事ってありますか？
いや、ないですよ。ってかなかったですよ。

私、何故だか男性に興味を持たれる事は不思議な事に多々あってですね・・・
不思議で仕方なかったんですけれども。
告白？
って言うのか・・・そう言った事もされたりしまして・・・
腐女子の何の取柄もない私がおこがましいんですけど・・・

「俺と、付き合って」

その言葉は聞いた事があります
私の知らない男性から何度か聞きました
お断りさせて頂きました
それは、丁寧にお断りさせて頂きました

・・・でも今は違う
なんで？
相手が、優君だから
それだけですよ

「私で・・・いいんですか？」

初めて今までの定型文のような男性のセリフに対して違った言葉を放った
今までは勿論、ごめんなさい。だ

私でいいんですか？
妄想が駆け巡る
妄想を現実にしたい。と私の本能が言っている

ドクドクとさっきから私の胸が煩い
それも心地よくて・・・