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あなたがすきでたまらない
第18章 水心あれば魚心
声をかける勇気を振り絞って私は女性用のお手洗いの中へ・・・
行こうとしました所・・・

私の行く手を阻む小さな手がそれを阻止するので・・・
振り返りました

「・・・どうしたの?」

なるべく優しく話しかけました

「・・・この中に・・・ママは居ない」

「・・・そうだったんですね!!」

・・・でしたら、どうして?
ここにあなたは要るんでしょうか?

「・・・迷子ではないんですよね?」

私はなるべく優しく尋ねた
コクンと頷く

「・・・お母さんはどこですか?」

「・・・」

「・・・お母さんとここに来たのでしょう?」

「・・・」

無言の中にも頷かれホッとした

「・・・」

「・・・」

私はどうしたらわからなくなってしまいました・・・

この子はお母さんに会いたい筈なのに!!
私が・・・それ以上を聞いてはいけない気がしまして・・・

「・・・俺のパパが・・・必ず・・・僕を見つけてくれるんだって・・・」

「え?」

「・・・ママが言ってた」

「・・・パパが見つけてくれるのですか?」

「・・・うん」

「それは、素敵なお父様ですね!!」

「だろ!!」

「ええ!!」

可愛い男の子が私を輝く様な瞳で見るから・・・

「パパはさ?警察の偉い人でさ?カッコいいんだよ!!」

「そうだったのですね!!それは安心ですね!!」

「だろ?でもさ・・・?仕事が忙しくてさ・・・」

「・・・警察の・・・偉い人なら・・・仕方がないのかもしれませんね・・・」

「・・・そしたらさ?ママがさ?忙しいパパの代わりにってさ?ここに連れて来てさ?」

「良いお母さまですね」

「・・・っ!!けど!!俺は!!パパと来たかったんだよ!!パパとママが仲良しなのを見たかったんだよ!!・・・だから・・・僕だって・・・パパと・・・ママの・・・仲良しの姿が見れるならって・・・必死で・・・おねが・・・い・・・し・・・て・・・」

泣きじゃくむ子ども
どうしていいかわからないけど・・・

抱き締める事位は出来るよね?

「・・・偉いね・・・良く頑張ったね」

「・・・パパはさ?凄いんだよ?ママが毎日言ってる」

「・・・そうだね。凄いパパとママの子どもの君は・・・天使だね」

「・・・天使?」

「天使ですよ?・・・忙しいパパとママの事を理解して・・・わかってくれる・・・天使ですよ?」
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