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あなたがすきでたまらない
第17章 隣の芝生は青く見える
時田side


やっぱり会いたくて仕事が終わってから啓介先輩の誕生日パーティーに行ってる後藤君に連絡してしまった

昨日、返信しなかったから怒ってるかも・・・
そう思ったけどすぐに返事が来て私は後藤君の家の近くで待ち合わせに心躍った

「お疲れ!!」

元気に私に手を振る後藤君にキュンとなる

これからどうしようかと悩んでいると後藤君の家に誘われた

昨日の会話が頭に蘇る
必死で頭を振ってその考えを頭からなくそうとした

後藤君の部屋は片付いていて・・・

ふと、嫌な考えがまた頭を過ぎってしまった

(ここに来たのは・・・私以外にも誰かいるの?例えば・・・ユキさん・・・)

また、私は嫌な考えに頭をふって気を逸らした

(どうして・・・こんな事ばっかり考えてしまうんだろう・・・)

自分自身が嫌になる

「今日、楽しかった?」

「ああ」

だよね・・・
なんだろう・・・後藤君が先輩といて楽しくない訳なんてないのに・・・
それ以外の理由があるかもと思ってしまう

(そっか・・・私・・・お前が一番だよ。って言って欲しかったんだ)

後藤君は後藤君なのに・・・
私は恋愛初心者で、夢見ていて・・・
素直になれなくて・・・
後藤君を独り占めしたくて・・・
私だけの・・・信で居てほしくて・・・

拗ねるだけの嫌な女だ

「嫌なの・・・」

自分が・・・
どうしようもない位
人と比べる自分が嫌なの
後藤君を信じられない自分が嫌なの

恥ずかしくなった
散々喚いて・・・
あたり散らして・・・
後藤君の家から去った

追いかけて来てほしかった
我儘ばかりの自分が嫌になる

最初はただ好きなだけだった
からかってもらえるだけで嬉しかった
勇気を出して告白して、彼女になって・・・もう死んでもいいとさえ思ったのに・・・
どんどん欲張りになって行く自分

ラインが来て、時々、職場で目が合って・・・
後藤君が笑ってくれて・・・
楓って呼んでくれて・・・
信。って呼んでもいいんだって・・・
でも呼べなくて・・・

誰よりも・・・先輩よりも・・・ユキさんよりも・・・
私で頭がいっぱいになって欲しいと思ってしまって・・・

なのに後藤君は相変わらずで・・・
私はコンプレックスの塊で・・・
人と比べてしまう自分が嫌で・・・
どうしても、どうしても素直になれない自分が嫌になってしまったんだ・・・

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