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あなたがすきでたまらない
第17章 隣の芝生は青く見える
「どうかした?」

「啓介さんって・・・どうすれば"ぎゃふん"ってなるんですか?」

(ブーッ!!!)
啓介さんは飲んでいた飲み物を吹き出す様に思いきり笑った

「サボタージュの次はぎゃふん・・・」

とか言いながら笑い過ぎた目元を拭う啓介さん
やっぱり馬鹿にされている様で・・・
ますます可愛くない態度で拗ねてしまう

「ごめん。ごめん。どうすれば俺がぎゃふんかぁ・・・このはは俺がぎゃふんってなると思ってたからさっきみたいな事を言ったの?」

「だって・・・やな事言われたら同じ事を言い返すのが一番だと・・・」

「・・・あほって言われたら・・・お前がアホ・・・みたいな感じ?」

クスクスと啓介さんが笑う

「だって・・・悪口でしょ?からかってるでしょ?私の事」

「からかってなんかない。可愛いと思ってるだけ」

「・・・嘘つき」

「・・・証拠はあるんですか~?」

ば、バカにして!!

「そ、それが私をからかっている証拠です!!」

ムキになる

「うぬぬ・・・」

「"うぬぬ”。俺も今度、機会があれば使いたい」

クククッ・・・と啓介さんは俯きながら肩が揺れてる

「また!!バカにした!!」

フーフーと鼻息が上がる
いつもはここまでムキになったりしないけど・・・

「・・・啓介さんも・・・私をからかう辺り・・・子供・・・」

ボソッと言った言葉が聞こえてしまったらしい

「大人な俺・・・教えて欲しいの?」

「いいえ!!」

啓介さんの目がギラリと色を変えビクッとした
咄嗟に出た言葉

「教えているつもりではいたんだけど・・・足りなかったかな?」

「・・・ご、ごめんなさい」

思わず誤りたくなる

「このは?」

啓介さんがジリジリと私に近づいてくる空気が何だかドキドキして・・・

「た、高橋君に!!」

「・・・大人の俺を教えてあげるって時に・・・他の男の名前を出して焦らすなんてどこで覚えたの?」

「そ、そんなんじゃな、なくてですね!!」

チュッ。と啓介さんは私のほっぺに口づける
いつの間にか多分ですけど・・・壁ドンとかをされてるんだと思います
このままではダメだと思って学校の話題に戻そうとしただけなのに!!

「い、伊織ちゃんが・・・う、羨ましいなぁって!!思ったんです!!」

啓介さんの動きがピタリと止まった

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