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あなたがすきでたまらない
第17章 隣の芝生は青く見える
「何飲む?」

「そ、そんな!!おかまいなく!!」

そんなにブンブンと手を振って遠慮しなくても・・・

「これ?」

自販機のコーヒーを指さすと彼女は手を止めた

「これ?」

レモンティーを指さして訊ねてもすぐに返事は返ってこない

「これ?」

お茶を指さす
やっぱり返事は無い

(おかまいなく)
と、言いつつ正直な彼女の態度が可愛いし、彼女の好みを知りたい俺
このやりとりだけで一時間は遊んでられるな
なんて思うのも当然だと思う

「これ?」

オレンジジュースを指さす
返事は無い

「これ?」

楽しくなってきた俺
今度はブラックコーヒーを指さした
さっきは微糖のコーヒーを訊いたんだし?
もしかすると、もしかするかもだろ?
なんてな
もちろんちょっとした意地悪

ハッとした様な顔で口がポカンと開いた彼女
その顔が可笑しくて・・・
笑いを堪えるのに必死だった

「・・・じゃあ、これ?」

サイダーを指さすとやっと彼女はコクンと頷いた
正解してしまったか
残念
次はさっき訊いたレモンティーをもう一度指さそうかと思ってたのに

「はい。どうぞ」

「ありがとうございます。いただきます」

「サイダー好きなんだ?」

俺は自分用に買ったお茶を飲みながら彼女に訊ねた

「小さい頃は飲めなかったんですけどね?美味しさがわかってから好きになりました」

彼女の好みを知れた今日は良い日だな

「どの味にする?」

「じゃあ・・・これ!!」

「俺は、これにしよう」

二人で谷川さんから貰ったビーンズを食べる

「美味しい!!」

「俺のも美味しかった」

「何味でした?私はバナナかな?」

「俺は、ブルーベリー」

「美味しそうですね!!」

「じゃあさ?今度はロシアンルーレットしてみる?」

「え?」

「目をつぶって、とった物を見ないで食べるってのはどう?」

「面白そう!!やります!!」

我ながらグッドアイデア
彼女は目をつぶって、どれにしようかなぁってワクワクしてる
中には不味いのが混ざってる
それがこれの醍醐味だと言う事は彼女も知っているのだろう
楽しすぎないか?
傍から見ればバカップルだと思われるに違いない
そう見えてて欲しい

ビーンズを選ぶ彼女の可愛い指先
目を閉じる可愛い顔
写メを撮って待ち受けにしたい・・・
贅沢な願望が頭をよぎるのを許して下さい


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