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隷吏たちのるつぼ
第6章 第五章 誨淫の舎

下腹だけでなく、悠香梨のいる空間じたいも波打っていた。SUVはいつしか荒道に入り、大きなタイヤを活かして路面に空いた穴を越えていた。車体が揺れる。その波長が体内の周期と少しでもズレると、雷号が轟いて、括約筋に猛烈な負担かかった。
世界を揺らされていると、不意に頭に何か被せられて、視野が闇に閉ざされた。
アイマスクだ。逆らおうにも、再び腹が轟いたので手を離すことはできなかった。
「……えっ、えっ?」
視覚を奪った上で肩を引き寄せられ、「んむっ」
嗅覚が感づいた時には、触覚と味覚を侵された。涎まみれの唇が押し当てられ、脳に響く水撥ねの音が聴覚をも領べてくる。
「おふっ……、おらっ、口開けよお」
かつてあれほど嫌がった征四郎とのキスなのに、悠香梨は口を開けると、だらしない声を漏らして舌を差し伸ばした。遠慮なく舐ぶられ、弾かれ、唾液の交換を強いられる。不快だ。だが不快さによって、いっとき腹痛を忘れることができた。
車内に唾の撥ねる音が立つ──もう、それだけしか聞こえない。すでに駐車されており、エンジンも切られていた。
キスに耽溺する悠香梨は、自分がどこにいるのか理解しようとはしなかった。口端から涎が垂れそうになって、息と一緒に飲み込み、その時間を惜しむようにすぐに口腔を開け放って、征四郎の舌を迎え入れる。
「はがっ……、ちょ、うごかさ……、ないで」
ウエストを抱えられて腹痛を思い出した。運転席へと引き寄せられ、そのまま跨らされる。どこかに手を付きたかったが、腹から離すことはできなかった。脚を開く格好になったぶん、皺口の不安が増す。
「は……、こ、この、かっこ……、だめっ、やば、も、もれ」
嘴管は挿しっぱなしだが、ここまで下肢を広げてしまうと、栓にしてはあまりに細すぎた。しかし、そんな苦境に陥っているのに、ディープキスをやめることもできない。隣接する肉祠は、嬲られる口唇から性感が送り込まれ、誰も触っていないのにビクビクと引き攣り続けている。
「あはぁっ!!」
突如、唾液の飛沫を散らして天を仰ぎ、ずっと腹から離せなかった手を前へ伸ばして飛びついた。「ああっ、……むりっ! むりだって、いやあっ!!」
世界を揺らされていると、不意に頭に何か被せられて、視野が闇に閉ざされた。
アイマスクだ。逆らおうにも、再び腹が轟いたので手を離すことはできなかった。
「……えっ、えっ?」
視覚を奪った上で肩を引き寄せられ、「んむっ」
嗅覚が感づいた時には、触覚と味覚を侵された。涎まみれの唇が押し当てられ、脳に響く水撥ねの音が聴覚をも領べてくる。
「おふっ……、おらっ、口開けよお」
かつてあれほど嫌がった征四郎とのキスなのに、悠香梨は口を開けると、だらしない声を漏らして舌を差し伸ばした。遠慮なく舐ぶられ、弾かれ、唾液の交換を強いられる。不快だ。だが不快さによって、いっとき腹痛を忘れることができた。
車内に唾の撥ねる音が立つ──もう、それだけしか聞こえない。すでに駐車されており、エンジンも切られていた。
キスに耽溺する悠香梨は、自分がどこにいるのか理解しようとはしなかった。口端から涎が垂れそうになって、息と一緒に飲み込み、その時間を惜しむようにすぐに口腔を開け放って、征四郎の舌を迎え入れる。
「はがっ……、ちょ、うごかさ……、ないで」
ウエストを抱えられて腹痛を思い出した。運転席へと引き寄せられ、そのまま跨らされる。どこかに手を付きたかったが、腹から離すことはできなかった。脚を開く格好になったぶん、皺口の不安が増す。
「は……、こ、この、かっこ……、だめっ、やば、も、もれ」
嘴管は挿しっぱなしだが、ここまで下肢を広げてしまうと、栓にしてはあまりに細すぎた。しかし、そんな苦境に陥っているのに、ディープキスをやめることもできない。隣接する肉祠は、嬲られる口唇から性感が送り込まれ、誰も触っていないのにビクビクと引き攣り続けている。
「あはぁっ!!」
突如、唾液の飛沫を散らして天を仰ぎ、ずっと腹から離せなかった手を前へ伸ばして飛びついた。「ああっ、……むりっ! むりだって、いやあっ!!」

