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隷吏たちのるつぼ
第5章  第四章 口開く陥穽
 管が抜けると同時に、征四郎が親指で皺口を塞いだ。管は直腸深くまで入り込んでくれていたが、指は蓋をしているだけなので安堵感のレベルが違う。悠香梨は懸命に括約筋を搾って逆流を堰き止めた。抑えている手に、腹の中の轟鳴が伝わってくる。

「さぁて、バカみたいに職場でイキやがったマ×コ見てたらヤリたくなってきた。ヤラせろ」

 実状は万事心得ているだろうに、信じられないことに征四郎は背後から肉塊を擦り付けてきた。

「あっ、いまっ、む、むり……、ぜったいむりっ! ……っひ、ううっ……!」
 問答無用で亀頭がくぐり、中を突き進んでくる。「ふああんっ!」

「いい哭き声だぜ。安心しろ。職場でぶちまけたくないだろうからな、優しくしてやるぜ」

 優しいというより粘着質に、ゆっくりゆっくり肉槌が出入りする。首輪を後ろへ強く引かれて、手を机についてヒップを差し出すよう促された。背が反ると、括約筋の負担が倍増する。

「拾え。気をつけてやらねえと、指が離れちまうぜ?」

 征四郎の言う通りで、少しでも指が離れれば崩落しそうだった。慎重に屈み、コンペイトウと注入器を拾って、自らの手でボストンバッグに仕舞わされると、牡茎が抜け出ていった。

 執務室から連れ出される。

 首輪から鎖を垂らし、裾を捲られて露出したヒップの割れ目へ指を押し当てられたまま、導かれた先はトイレではなく非常階段だった。外へ出たことで、廊下で資料室から戻る課長補佐に出遇わす危険からはまぬがれた。よって、ひとえに神経を向けなければいけないのは、背後の皺穴の狭窄だけだった。

「ヤリたくなってきた」
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