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隷吏たちのるつぼ
第5章 第四章 口開く陥穽

悠香梨は左手を机の下へ向けると、門扉へ添えた。
(んんっ……)
指間を開く。すぐ前には、征四郎の顔があるというのに──剥き出しの媚肉へ野獣の吐く息がふきかかった。
「ふっ、くうっ……!」
肉洞へ指が入ってきた。二本。壁を広げながら、ゆっくりと探索してくる。ジュプリという音が、シャッター音よりも大きく立ったかと思うほど、不配慮に弄られてスマホを机に落とした。声が溢れそうな口を覆う。課長補佐と目が合って、とっさに嘘のクシャミをした。
「ヒンッ……」
可愛いクシャミは課長補佐を微笑ませたが、それは悠香梨も助けた。ちょうど指節が奥までくぐったところだった。目的地に到達した指が異物をとらえたようだ。引き出される拍子に、突起が壁面を擦るだろう。油断したら今度こそ、淫らな声を放ってしまう。
悠香梨は大きく息を吸い込み、身構えた。
「……っ! ……っ!! ……んっ、んっ!」
だが、二本指は異物を子宮口へ押し付けると、玉転しをするように回した。突起が行き止まり近くの壁を細かくえぐる。想像以上の快美に、悠香梨は息を止めたが、すぐに肺が酸素を欲してくると鼻で早い息をして必死に忍んだ。
(いやっ、だめぇっ……)
自分の体が制御できない。奥地がひとりでに蠕動する。
口から手を離すのは不安で仕方がなかったが、上下の唇を固く結び、机の上に転がっていたスマホへ震える指を走らせた。
『やめて』
『ケツうかせろ マ×コがしめつけるから うまくとれない』
嘘に決まっている。悠香梨は眉間を寄せ、
『うそやめてはやくと』
そこまでフリックしたところで、征四郎が手首のスナップを効かせた。突起がグイッと天井へ押し込まれる。
「ひんっ……! はっ」
下腹部でキュルキュルと甘痛い感覚が起こった。
スイートルームで姦されるまで、秀之はおろか悠香梨自身も知らなかった湧水。その予兆が、今日も下腹に渦巻いた。
(んんっ……)
指間を開く。すぐ前には、征四郎の顔があるというのに──剥き出しの媚肉へ野獣の吐く息がふきかかった。
「ふっ、くうっ……!」
肉洞へ指が入ってきた。二本。壁を広げながら、ゆっくりと探索してくる。ジュプリという音が、シャッター音よりも大きく立ったかと思うほど、不配慮に弄られてスマホを机に落とした。声が溢れそうな口を覆う。課長補佐と目が合って、とっさに嘘のクシャミをした。
「ヒンッ……」
可愛いクシャミは課長補佐を微笑ませたが、それは悠香梨も助けた。ちょうど指節が奥までくぐったところだった。目的地に到達した指が異物をとらえたようだ。引き出される拍子に、突起が壁面を擦るだろう。油断したら今度こそ、淫らな声を放ってしまう。
悠香梨は大きく息を吸い込み、身構えた。
「……っ! ……っ!! ……んっ、んっ!」
だが、二本指は異物を子宮口へ押し付けると、玉転しをするように回した。突起が行き止まり近くの壁を細かくえぐる。想像以上の快美に、悠香梨は息を止めたが、すぐに肺が酸素を欲してくると鼻で早い息をして必死に忍んだ。
(いやっ、だめぇっ……)
自分の体が制御できない。奥地がひとりでに蠕動する。
口から手を離すのは不安で仕方がなかったが、上下の唇を固く結び、机の上に転がっていたスマホへ震える指を走らせた。
『やめて』
『ケツうかせろ マ×コがしめつけるから うまくとれない』
嘘に決まっている。悠香梨は眉間を寄せ、
『うそやめてはやくと』
そこまでフリックしたところで、征四郎が手首のスナップを効かせた。突起がグイッと天井へ押し込まれる。
「ひんっ……! はっ」
下腹部でキュルキュルと甘痛い感覚が起こった。
スイートルームで姦されるまで、秀之はおろか悠香梨自身も知らなかった湧水。その予兆が、今日も下腹に渦巻いた。

