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かごのとり ~ 家出娘の家庭事情 ~
第26章 運命は・・・先着順?
『それに・・・逆を言えば』






ピク…っ





眉間が動いたのは
俺とマリア…両名だと思う




ここだ……ここからが本番だ



無表情の弁護士を除いては
補佐をしている弁護士秘書まで

皆ヤツの術中にハマったかのように
涙を滲ませてるような

異様な光景の中で…



ヤツはそのキバを
ひっそりと剥き出すように



その本領をだして


じわり・・・じわり、と


たたみかけていく






『慰謝料だとか……金銭でなど・・・

そんなもので…許されるなどと

思っていただきたくありません』






俺とマリアは論外…

この流れ…この完璧なタイミングで

こいつの主張に異議を申し立てる者など

もう誰一人としていない




ヤツは緻密に…完璧に

周囲を味方につけて

外堀を埋め立てた





『家庭を持ち…男として夫として
より一層、仕事にも励み

ゆくゆくは子どもをもうけ
まさに、これから…と言う時でしたので

本音を言えば…私の落胆は
はかり知れません』






もはや弁護士なんか
いらねぇじゃねぇか

ってくらいの
熱弁…熱演ぶりだ








『私からの要求は…たったひとつです』






キレよく言い切る一言一言に
その場は一々緊張して
一々静寂が流れた








『妻と…篠宮さんには
本当に…生涯を通じて

二度と関わりを持って頂きたくありません
妻には二度と会わないで頂きたい

約束して頂きたい・・・〃今度こそ〃

前述の通り…慰謝料の請求は致しません
ですので・・・』







ほら・・・な?

本当に〃それだけ〃なワケ

ねぇんだよ

わかってたぜ…当然な






『提示した書類に…署名して頂く事と並びに

篠宮さんには…
転職なり…転居なさるなり

妻に・・・私達〃夫婦〃に
接触する恐れのある場所からは

即刻立ち去って頂きたい』







『・・・』





ま・・・そうくるよな?


フツーは・・・
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