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かごのとり ~ 家出娘の家庭事情 ~
第26章 運命は・・・先着順?

ここぞとばかりに…
と言うか、現在のお題に挙がっている
〃「嫁が息子を裏切った」〃
その事実が…どうしたって許せない姑は
仮にも他人(ひと)の目がある事も構わず
こちら側の目にも映るほど
マリアの顔に唾が飛ぼうがお構い無しで
全てをぶつけるように
マリアに向けて怒声をあげていた
ここにも・・・いた
なにも知らない人間が
少なからず・・・二人
それも…マリアと同じ・・・女
問いたかった…
このババァ・・・
この人は…母親として
自分の息子が、これまで嫁であるマリアに
してきた数々の仕打ちを聞いたら
どんな反応をするのだろう?
それでもマリアに
同じ事が言えるのだろうか?
身内だ他人だと言う前に
その事実を知ったら
少なくとも、この人は
同じ女として…どう思うのだろうか?
無表情…冷淡とさえ見える女弁護士
仕事だから?仕方ないかもしれないぜ
だけど、あんたの弁護してる
〃被害者〃の看板を背負った男が
秘密裏に見せる
もうひとつの顔・・・
それを知った時
あんたはそれでも
そいつの弁護を引き受けるのか?
あんたは…弁護士として
女として、一体どう思うんだろうな?
この期に及んで
世の中を嘆いたって
仕方ないけどな…
ほんと…世の中ってめちゃくちゃだ
弁護士って
弱い人を助ける為にいるんじゃねぇの?
みんな初めは…あんたも
そんな志を持って
猛勉強して…司法試験受けて
その資格を与えられたんじゃねぇの?
誰を守る弁護なんだよ?
金積まれりゃなんでもやるか?
あぁ、世の中みれば
救いようもない凶悪犯を
アホな理屈こねて弁護する
そんな弁護士だっているもんな?
ワケねぇぜ・・・
パンピー兼、咎められるべき
はみ出しモンの俺にゃ
わからねぇことだけどさ…
目の前にあるのは
なにも知らない人間…
共通の一人の女を悪として
敵として向かう
なにも知らない女が二人いる
その事実だけだ
それを助長するかのように
述べられる事実や要因に
マリアが受けてきた数々の…
何年にも及ぶ仕打ちや
マリアが別居に踏み切った事実さえも
一切入れられてはいなかった
と言うか、現在のお題に挙がっている
〃「嫁が息子を裏切った」〃
その事実が…どうしたって許せない姑は
仮にも他人(ひと)の目がある事も構わず
こちら側の目にも映るほど
マリアの顔に唾が飛ぼうがお構い無しで
全てをぶつけるように
マリアに向けて怒声をあげていた
ここにも・・・いた
なにも知らない人間が
少なからず・・・二人
それも…マリアと同じ・・・女
問いたかった…
このババァ・・・
この人は…母親として
自分の息子が、これまで嫁であるマリアに
してきた数々の仕打ちを聞いたら
どんな反応をするのだろう?
それでもマリアに
同じ事が言えるのだろうか?
身内だ他人だと言う前に
その事実を知ったら
少なくとも、この人は
同じ女として…どう思うのだろうか?
無表情…冷淡とさえ見える女弁護士
仕事だから?仕方ないかもしれないぜ
だけど、あんたの弁護してる
〃被害者〃の看板を背負った男が
秘密裏に見せる
もうひとつの顔・・・
それを知った時
あんたはそれでも
そいつの弁護を引き受けるのか?
あんたは…弁護士として
女として、一体どう思うんだろうな?
この期に及んで
世の中を嘆いたって
仕方ないけどな…
ほんと…世の中ってめちゃくちゃだ
弁護士って
弱い人を助ける為にいるんじゃねぇの?
みんな初めは…あんたも
そんな志を持って
猛勉強して…司法試験受けて
その資格を与えられたんじゃねぇの?
誰を守る弁護なんだよ?
金積まれりゃなんでもやるか?
あぁ、世の中みれば
救いようもない凶悪犯を
アホな理屈こねて弁護する
そんな弁護士だっているもんな?
ワケねぇぜ・・・
パンピー兼、咎められるべき
はみ出しモンの俺にゃ
わからねぇことだけどさ…
目の前にあるのは
なにも知らない人間…
共通の一人の女を悪として
敵として向かう
なにも知らない女が二人いる
その事実だけだ
それを助長するかのように
述べられる事実や要因に
マリアが受けてきた数々の…
何年にも及ぶ仕打ちや
マリアが別居に踏み切った事実さえも
一切入れられてはいなかった

