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かごのとり ~ 家出娘の家庭事情 ~
第26章 運命は・・・先着順?

「それでは…あなたが篠宮さんと
△△地方に滞在したのは
あなたも同意の上で、或いは
あなたも望んで
自ら同行したという事で
よろしいですか?」
『・・・はい』
「他に…〃事実〃と違う所は?
ございますか?」
弁護士が…呆れ半分・嫌味半分のような
軽蔑しきったような表情と声色で
マリアを問い詰めた
『・・・いいえ。すみません』
「では、該当箇所は
訂正を入れさせていただきます
それでは…このまま
お話をすさめさせ頂きたいと…~」
弁護士が喋り続ける傍ら…
ギロリ・・・
僅かに話して、またすぐに俯いた
そんなマリアに瞬時に集中した
ふたつの視線
…ちっとも似てねぇけど
やっぱ親子なんだな?
間に挟んだマリアを
同時に横目で睨み付けているのは
似ても似つかない容姿の母親と息子
その、なんとも表現し難い
鋭く濁った目付きだけは
そっくりだった
そして…
『ふん……一体どんな〃ご立派な〃
言い分を聞かせてもらえるのかと
思っていたのに…』
次に口を開いたのは
マリアの旦那の母親……姑だった
言葉や言い方もそうだが
一言…聞いただけでにじみ出てる
なんともねちっこく…まとわりつくような
野太い声に嫌味な表情
『まりあさん?
子どもじゃないから?誘拐じゃないから
不倫は犯罪じゃありません~なんて
そんな言い訳でもするつもりなの?』
『・・・』
『ふん…~子どもじゃないですって?
笑わせないでもらいたいわね
いつまでも子どもみたいな成りをして
いくつになったと思ってるの?
まりあさん、あなた大体ねぇ
年齢相応の落ち着きと言う物がないのよ!
〃生まれ持った姿〃は仕方ないとして?
いつまでもチャラチャラした格好をして
妻のあなたがいつまでもそんなだから!
和樹はどれだけ~※#@%*!?』
待ってました、とばかりに?
言いたくてしょうがなかったんだろうな
このオバサン…
人の事を言えたモンじゃない
落ち着きのない場違いな物言い
ウワサの「嫁イビリ」ってヤツ?
俺、初めて生で見たぜ
マリアを苦しめてきたのは
旦那だけじゃない
皮肉にもこの目で確かめる事になった事実
△△地方に滞在したのは
あなたも同意の上で、或いは
あなたも望んで
自ら同行したという事で
よろしいですか?」
『・・・はい』
「他に…〃事実〃と違う所は?
ございますか?」
弁護士が…呆れ半分・嫌味半分のような
軽蔑しきったような表情と声色で
マリアを問い詰めた
『・・・いいえ。すみません』
「では、該当箇所は
訂正を入れさせていただきます
それでは…このまま
お話をすさめさせ頂きたいと…~」
弁護士が喋り続ける傍ら…
ギロリ・・・
僅かに話して、またすぐに俯いた
そんなマリアに瞬時に集中した
ふたつの視線
…ちっとも似てねぇけど
やっぱ親子なんだな?
間に挟んだマリアを
同時に横目で睨み付けているのは
似ても似つかない容姿の母親と息子
その、なんとも表現し難い
鋭く濁った目付きだけは
そっくりだった
そして…
『ふん……一体どんな〃ご立派な〃
言い分を聞かせてもらえるのかと
思っていたのに…』
次に口を開いたのは
マリアの旦那の母親……姑だった
言葉や言い方もそうだが
一言…聞いただけでにじみ出てる
なんともねちっこく…まとわりつくような
野太い声に嫌味な表情
『まりあさん?
子どもじゃないから?誘拐じゃないから
不倫は犯罪じゃありません~なんて
そんな言い訳でもするつもりなの?』
『・・・』
『ふん…~子どもじゃないですって?
笑わせないでもらいたいわね
いつまでも子どもみたいな成りをして
いくつになったと思ってるの?
まりあさん、あなた大体ねぇ
年齢相応の落ち着きと言う物がないのよ!
〃生まれ持った姿〃は仕方ないとして?
いつまでもチャラチャラした格好をして
妻のあなたがいつまでもそんなだから!
和樹はどれだけ~※#@%*!?』
待ってました、とばかりに?
言いたくてしょうがなかったんだろうな
このオバサン…
人の事を言えたモンじゃない
落ち着きのない場違いな物言い
ウワサの「嫁イビリ」ってヤツ?
俺、初めて生で見たぜ
マリアを苦しめてきたのは
旦那だけじゃない
皮肉にもこの目で確かめる事になった事実

