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第22章 盗人の意見・・・

シッポ巻いて逃げてる俺は

この所、休日は引きこもりがちだ





ま…暑くて外になんか出たくねぇだろ？






・・・なんてな






一人になればなるほど

考えたくねぇこと
どんどん考えちまうのに




気分転換？気晴らし？



人に会う気になんか、ならねぇよ





そもそも気晴らしだの
そんなこと…してちゃいけねぇ気がするしな





マリアは…

外に出る自由さえ、ろくにない

否応なしにそんな気がしてるから




マリアの情報は、ない

得ることもなければ

踏み込むことも許されない





マリア・・・どうしてる？


笑ってるか？……なんて、愚問だよな


せめてもの都合良いこと願ってんだ俺




案外、修羅場を乗り越えて
夫婦関係を持ち直して

マリアの元の生活に…本来の人生に戻って
今に子ども生まれたりしてさ

今度こそマリアは幸せそうに
ニコニコ笑って・・・




俺のことも忘れて

まっとうな人生歩いてくれたら…

マリアさえ笑顔でいてくれたら




なんてさ・・・


壊したのは誰だよ、ってぇの


ホントに無責任で最低だけどな俺



そんな好都合な奇跡を
描いたりした




マリア・・・ちゃんとメシ食ってるか？

お前さ、気持ちが落ち込むと
すぐ食えなくなるだろ？


ちゃんと食って…ちゃんと生きてるか？



ちゃんと・・・



せめて…ちゃんと空気
いっぱい吸ってさ




マリア・・・















そんな俺に

その一報は

先方から歩み寄って来た







ピンポーン・・・











・・・誰だよ、うっせぇな










誰にも会いたくねぇ



家で大の字になっていた俺は

鳴り続けるチャイムに

渋々起き上がり、ドアを開けて・・・








その人物に・・・驚く