パソコンから！ケータイから！スマホから！無料でどこでも気軽に楽しめる官能小説サイト

第22章 盗人の意見・・・

「ねぇねぇ聞いた？」

「女優の△△でしょ？？？
よくやるよね～～三度目の離婚？！」

「流行りの不倫？(笑)
もう驚かないね彼女の場合さぁ」




「そぉそぉ～・・・一番恐いのって

〃やらなそうな人〃がやることだよね～…」








・・・。




真夏は・・・蝉の声がうるせぇよな






マリア・・・



マリアも、こんな

周りや世間に後ろ指を指される事に
なってやしないだろうな



いや…そもそも

周りの人に接する事の出来る状況で
いられてるのか…






・・・考えるな



考えるな




考えたって、どうにもならない

何も・・・出来ない





アイツを地獄に叩き落としたのは俺だ



俺が彼女に何か
しようとすればするほど

最悪を引き起こす…
それが身をもって証明されちまった


過信してた訳ではない



でも…所詮
俺に彼女を幸せにすることなんか
出来なかった


幸せ…


それどころか
彼女から全て…自由も希望も
奪ってしまった





せめて…


せめて



俺に・・・逢いさえしなければ











そんな…言ってもどうにもならない
タラ・レバ…

そんな事ばかりを考えて
俺は逃げていた



こういうのを
シッポ巻いて逃げる、って言うのかもな







彼女の人生に何の責任もとれない俺は

せいぜい言い訳くらいしか
出来ないんじゃねぇのか




お互いの周りの人間と繋がる事もない
だから…彼女の近況を
知ることも出来ない


何も出来ない・・・だとかな





いいんだ・・・どうせ
なんも出来ねぇんだから





そんな俺を置いてきぼりに
日々はどんどん…いくらでも過ぎていく







ボーっとしてりゃ、今に
盆休みがやってきちまうな




今年は…逃げるように
夏季休暇に飛び込みそうだ






不倫・・・今やそんなモン発覚すりゃぁ

まるで犯罪者扱いだ





でも、だからこそ…してはならない





人の道に外れるってのは

そういう事だ