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遠い日の約束。
第13章 混在する記憶


───…


赤ちゃんの泣き声が、この家から聞こえる。
ぐるりと家の周りを歩けば、泣いている赤ちゃんの傍であやしている女性を見つけた。
それは麻耶で、子供は麻耶の子?
泣き声は激しさを増し、麻耶はヒステリックに叫ぶ。

『もう嫌だ…姉様?姉様──────!!』

姉様ということは美弥を呼んでいるのだろうと予想は付く。
隣にある離れから美弥が出来てこちら側に走ってきた。

『どうしたの?麻耶』

『また泣くの。ダメっって言っても泣くの!姉様どうしたいい?』

『抱けばいいじゃないの…蘭子…どうしたの~?』

美弥はそう言いながら蘭子?を抱いてあやしているようだった。
だんだんと小さくなる泣き声。
そして、それが笑い声に変わった。

『麻耶…蘭子はあなた子供なのよ?あなたが面倒みなくてどうするの?』

『だって…蘭子も姉様に抱っこされた方が喜ぶもの』

麻耶は自分の子供なのに、あまり好きではないようだった。

『あっ…葉月が帰ってきた』

私の後ろを見て、飛び出していった。
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