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遠い日の約束。
第13章 混在する記憶
「いいよ。華が俺に抱いてほしいなら抱いてあげるよ。」

自分から言わせといてうれしそうに言う。
逃げ出したくても逃げ出せない私は贖うことをやめた。
犯されるなら早く済ませてしまいたい。
暴れて先延ばしにするのはもう疲れた。

「さすがに濡れてないと痛いからね。今日はローション付けて入れるよ。自分から抱いてほしいって言ったご褒美に痛みを与えずに普通に抱いてあげる」

そういいながら、ローションのボトルを取り出してねっとりとした液体を手に取り秘部に塗り付ける。

「イヤア゛ッ――…」

傷ついた花芽に触れ、痛みに身体が震えた。
それでもお構いなしで秘部に塗りつけ、指を中に入れてかき混ぜ始めた。
ローションでクチュクチュという音が聞こえ始める。
もう、本当に抱かれてしまうのだと思うと自然と涙がこぼれ落ちる。
痛みから逃れるためだからと言って、私は好きでもない男に抱かれる。
これほど、屈辱的な事はない。
だからと言って、心までは渡さない。
どんない酷い目に合わされようと、私の心までは差し出さない。
それが私の最後の希望…そして砦…

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