パソコンから！ケータイから！スマホから！無料でどこでも気軽に楽しめる官能小説サイト

第13章 混在する記憶

「あっ…」

それを自覚した時、抱き付かれていた手に力が籠った。

「おはよう…華」

耳元で囁かれる言葉にゾクリとする。

「昨日はびっくりしたよ。いきなり意識飛ばすから…色々と、華には刺激が強すぎたかな」

クスクス笑う息が耳にかかり気持ち悪い。
彼の腕の中から逃げようともがいても逃げ出すことはできなかった。
そして夜が明けてないと思っていた私は目隠しをされているのだと分かった。
手錠に目隠し…そして俊樹は篠原さんと一緒で火曜日までは帰って来ない。
もう逃げる道はなくなった。

「一つずつ、受け入れて行けばいいよ。立花さんに裏切られたこと。そして華を愛しているのは俺だということをね…」

耳元で囁きながら、耳朶をひと舐めされる。
走るのは快楽ではなく嫌悪感。
ゾワゾワと身体中に鳥肌が立ち吐きそうになる。
そんな私にお構いなしで舌を這わせ身体中を舐めまわしていく。
気持ち悪くやめてほしくて手錠をかけられている手で必死に抵抗をする。