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遠い日の約束。
第13章 混在する記憶

その瞬間にこれから起こるであろう事に、背筋が凍る思いがした。
逃げなきゃ…と反射的に身体は動く。
手錠と足枷をされているのに逃げることは叶わないと思っていても身体は勝手に拒絶する。
高宮くんの腕を振りほどいて、玄関に走る。
だけど、足枷のチェーンを引っ張られ、ゴトンと大きな音を立てて床に倒れた。
仰向けにされた私の上に乗り、鋭い瞳で睨みつける。
そして手が振り下ろされる様がスローモーションのように私の頬に振ってくる。
―-――バシッ
音と共に熱と痛みが身体を駆け巡る。
「言ったよね。大人しくしてれば痛い思いをしないですむって…そんなに逃げるなら痛い思いしえもらわないといけないんだけど?」
鋭い瞳と上がる口角、それと変わる口調。
狂ってるとしか思えなかった。
高宮くんの手がブラウスに伸び、一気にブラウスを引き裂きボタンが飛び散る。
「やめてっ」
手錠を掛けられている手で胸を隠し、それだけしか言葉にできない。
力で叶うわけもない私は口で懇願するしかない。
「やめて…お願いだから…」
「何をやめて欲しいんだ?この前は一緒に気持ちよくなろうとしたろう?三宅さんがこなかったら、あのままホテルに行って、俺と華は結ばれるはずだった。何度も何度も抱いて、俺以外の男に感じられない身体にするはずだった…それが今日になっただけだろう?」
また同じ言葉を口にする。
逃げなきゃ…と反射的に身体は動く。
手錠と足枷をされているのに逃げることは叶わないと思っていても身体は勝手に拒絶する。
高宮くんの腕を振りほどいて、玄関に走る。
だけど、足枷のチェーンを引っ張られ、ゴトンと大きな音を立てて床に倒れた。
仰向けにされた私の上に乗り、鋭い瞳で睨みつける。
そして手が振り下ろされる様がスローモーションのように私の頬に振ってくる。
―-――バシッ
音と共に熱と痛みが身体を駆け巡る。
「言ったよね。大人しくしてれば痛い思いをしないですむって…そんなに逃げるなら痛い思いしえもらわないといけないんだけど?」
鋭い瞳と上がる口角、それと変わる口調。
狂ってるとしか思えなかった。
高宮くんの手がブラウスに伸び、一気にブラウスを引き裂きボタンが飛び散る。
「やめてっ」
手錠を掛けられている手で胸を隠し、それだけしか言葉にできない。
力で叶うわけもない私は口で懇願するしかない。
「やめて…お願いだから…」
「何をやめて欲しいんだ?この前は一緒に気持ちよくなろうとしたろう?三宅さんがこなかったら、あのままホテルに行って、俺と華は結ばれるはずだった。何度も何度も抱いて、俺以外の男に感じられない身体にするはずだった…それが今日になっただけだろう?」
また同じ言葉を口にする。

