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遠い日の約束。
第6章 伝えたい想い

「こちらが本館の宿泊棟になります。談話室や大浴場が備え付けてあります。立花様のお部屋はこの先の別館となっております。…………右側に見えます階段を降りられた先に大露天風呂がございまして、滝を眺めながら堪能いただけますので一度はお入りください。」
馬車が進むにつれて敷地内を説明してくれる。
「先ほどの母屋は築300年の古民家を移築したものでございます。そして立花様たちがお泊りになられるお部屋も同じ年代の建物となっており、古いからこそ味わうことの出来る贅沢をお楽しみください。」
パッカパッカと馬の蹄の音に癒されながらある建物の前で馬車は止まった。
「到着いたしました。時雨亭でございます」
俊樹さんに手を取られながら馬車を降りて部屋の中に入っていく。
「…」
言葉が出ない程豪華な部屋だった。
調度品が凄いわけではない。
物はほとんどなくシンプルにまとめられている。
だけど、300年の歴史が刻まれた部屋は無言の圧力かのように私に訴えかけてくる。
それが嫌とかではない。
木の長年の温もりが心地よかった。
300年だから伝わる木の優しさと言っていいかもしれない。
「こちらがベッドルームとなっております。」
今いる部屋でもすごいのに、その先の部屋に案内されて息を呑む。
馬車が進むにつれて敷地内を説明してくれる。
「先ほどの母屋は築300年の古民家を移築したものでございます。そして立花様たちがお泊りになられるお部屋も同じ年代の建物となっており、古いからこそ味わうことの出来る贅沢をお楽しみください。」
パッカパッカと馬の蹄の音に癒されながらある建物の前で馬車は止まった。
「到着いたしました。時雨亭でございます」
俊樹さんに手を取られながら馬車を降りて部屋の中に入っていく。
「…」
言葉が出ない程豪華な部屋だった。
調度品が凄いわけではない。
物はほとんどなくシンプルにまとめられている。
だけど、300年の歴史が刻まれた部屋は無言の圧力かのように私に訴えかけてくる。
それが嫌とかではない。
木の長年の温もりが心地よかった。
300年だから伝わる木の優しさと言っていいかもしれない。
「こちらがベッドルームとなっております。」
今いる部屋でもすごいのに、その先の部屋に案内されて息を呑む。

