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遠い日の約束。
第6章 伝えたい想い
クイーンサイズのベットが2つ並んでいることに驚くも、それよりも全開放型の大きな窓から見えるパノラマの大自然のなかに浮かび上がる露天風呂の贅沢さに言葉を失った。

「こちらの別館は全て傾斜面に立てられていますので一番上の時雨亭は見晴らしが一番でございます。独り占できる我儘で贅沢な夜空をご堪能ください」

仲居さんの説明もうわの空で一歩外に出て景色にくぎ付けになる。
一面に広がる田園風景。
先程、揺られてきたであろう道まで見えてしまう。
明かりがない夜空を想像すると、以前見た湖の星空と匹敵するのではないかと思う。
吊り橋に馬車にこの別館の客室。
全てが最上級で一生泊まることのないような旅館だった。
いったいどれだけのお金がかかってるのかと思うと素直に喜べない。
そして、こんな場所に私みたいな女性が泊まっていいのかと怖くなる。

「気にいった?」

後ろから俊樹さんに抱きしめられて我に返った。

「あっ…仲居さんは?」

こんな姿を仲居さんに見られたくなくて逃げようとしても力強い力で抱きしめられて逃げることはできない。
クスクスと笑いながら首筋に舌を這わせながら言う。

「もう、とっくに戻って行ったよ…『奥様には満足していただけたご様子ですね』って言ってね」

首筋を這っていた舌は耳の中にねじ込まれピチャピチャと音が脳内に響く。
俊樹さんのスキンシップにクラクラし、私の体はキュンと反応する。

「華…」

切なく、甘く、名前をささやかれ、顔を上げて振り向いた。
その途端に、唇は奪われる。
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