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遠い日の約束。
第6章 伝えたい想い

「華、先を進もうか。感動はこの先にもあるから」
そう言って、腰に回している手に力を入れて吊り橋をわたり始めた。
真ん中辺りまで来ると意外と揺れ始める。
「揺れるけど、大丈夫?」
少し心配そうに聞いてくる俊樹さんに私は笑った。
「こおいうの大好き!」
力を入れて言うと、プッと笑う。
そんなにおかしいこと言った?と少し膨れてみると、頭をポンポンと叩いて寄り添いながら歩き始めた。
時折、足を止めて景色を眺めながらのんびりと吊り橋を渡った。
そんな私たちを急かすこともなく仲居の伊藤さんは一定の距離を保ってついてくる。
吊り橋が終わったところには一台の馬車が止まって私たちを待っていた。
「立花様、お待ちしておりました。私、田辺と申します。お部屋まではこのスターレットがご案内いたします。」
馬車に繋がれている馬・スターレットの顔を撫でながら年配の男性・田辺さんが一礼した。
驚き顔で俊樹さんを見れば、ただ黙って頷いて私を馬車に乗せてくれた。
ゆっくりと木漏れ日の中を進んでいく様は別世界に紛れ込んだお姫様な気分だった。
そう言って、腰に回している手に力を入れて吊り橋をわたり始めた。
真ん中辺りまで来ると意外と揺れ始める。
「揺れるけど、大丈夫?」
少し心配そうに聞いてくる俊樹さんに私は笑った。
「こおいうの大好き!」
力を入れて言うと、プッと笑う。
そんなにおかしいこと言った?と少し膨れてみると、頭をポンポンと叩いて寄り添いながら歩き始めた。
時折、足を止めて景色を眺めながらのんびりと吊り橋を渡った。
そんな私たちを急かすこともなく仲居の伊藤さんは一定の距離を保ってついてくる。
吊り橋が終わったところには一台の馬車が止まって私たちを待っていた。
「立花様、お待ちしておりました。私、田辺と申します。お部屋まではこのスターレットがご案内いたします。」
馬車に繋がれている馬・スターレットの顔を撫でながら年配の男性・田辺さんが一礼した。
驚き顔で俊樹さんを見れば、ただ黙って頷いて私を馬車に乗せてくれた。
ゆっくりと木漏れ日の中を進んでいく様は別世界に紛れ込んだお姫様な気分だった。

