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遠い日の約束。
第6章 伝えたい想い

「立花様の担当をさせていただきます伊藤と申します。お部屋にご案内させていただいてもよろしいでしょうか?」
「こちらこそ、よろしくお願いします。華、行こうか?」
他の仲居さんたちが一礼をしている前を伊藤さんについて歩いて母屋を出ていった。
母屋を出て目の前に広がるのは、先程説明された吊り橋と静かな大自然。
静寂に耳を傾けてみると渓谷のせせらぎの音と鳥のさえずりが耳に心地いい。
その音を辿り足を進めれば吊り橋から見える景色に目が奪われる。
そんな幸せな空間に心地よい風が吹きさっていく。
なんて贅沢な時間なんだろうと燦燦と降り注ぐ太陽の恵みを身体全体に浴びた。
「気にいった?」
後ろから声をかけられ腰に手を添えられる。
「うん…すごく素敵…」
俊樹さんの顔を見てにっこり笑うと、俊樹さんも笑ってくれる。
「奥様には気に入ってもらえたようですね。」
見つめ合っている私たちに仲居さんの伊藤さんが私の事を奥様という。
奥様と初めて呼ばれて、こそばゆくもありうれしかった。
帳面にも連盟で書いてくれた。
私は二日間でも俊樹さんの奥様と言われることがうれしかった。
「こちらこそ、よろしくお願いします。華、行こうか?」
他の仲居さんたちが一礼をしている前を伊藤さんについて歩いて母屋を出ていった。
母屋を出て目の前に広がるのは、先程説明された吊り橋と静かな大自然。
静寂に耳を傾けてみると渓谷のせせらぎの音と鳥のさえずりが耳に心地いい。
その音を辿り足を進めれば吊り橋から見える景色に目が奪われる。
そんな幸せな空間に心地よい風が吹きさっていく。
なんて贅沢な時間なんだろうと燦燦と降り注ぐ太陽の恵みを身体全体に浴びた。
「気にいった?」
後ろから声をかけられ腰に手を添えられる。
「うん…すごく素敵…」
俊樹さんの顔を見てにっこり笑うと、俊樹さんも笑ってくれる。
「奥様には気に入ってもらえたようですね。」
見つめ合っている私たちに仲居さんの伊藤さんが私の事を奥様という。
奥様と初めて呼ばれて、こそばゆくもありうれしかった。
帳面にも連盟で書いてくれた。
私は二日間でも俊樹さんの奥様と言われることがうれしかった。

