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淫の館
第4章 1日目

大皿にたっぷりの重湯、いつものそれは、足下の板に置かれた。
そして、奇妙な物の端を重湯につけ、もう片方の端を私の口元に差し向けた。
「食事はきちんと食べているらしいな。今日は量を増やしてやったぞ。
茶碗三膳分だ。
これを3食摂っても、成人女性の必要カロリーに何とか達する程度だがな。
ただ、体に悪いものが入ってないぶん、清くなれるぞ。
2、3日もすれば、体から出るものの臭いが無くなるはずだ。」
男は、体力だけは落とさずに脱走しようという私の企みに気づいていて、それで完食しているのをわかっていた。

