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秘書2課派遣部ー私頑張ります!?
第10章 求愛猛攻撃ー常務取締役

「・・・
奏常務・・・」
「呼んだよ、正式に派遣部として・・・陽菜・・」
重厚な椅子に座って私を見る奏常務は、秘書2課に来ている時とは全然違う雰囲気・・
やっぱり重役なんだよね、社長の息子なんだよね‥
チャラい感じでも常務は常務、それは私だって分かっていた‥筈。
「私は・・・・・」
「陽菜が頷いてくれないから悪いんだ、俺がこんなに好きだって言ってるのに、全然信用してくれないじゃんか・・」
「私では‥奏常務の彼女なんて勤まりません」
ハッキリ好きじゃ無いと言えたら、どれだけ楽なんだろう?
だけど、私の‥秘書2課の私の立場じゃ、そんな事は言えない‥
樹部長が証拠と、私の評価を握っている限り、私はこの会社を止められないのよ。
だから私は、かわしながらも、奏常務の言う事を聞くしか道は無く、こうして常務室に来る選択肢しか・・・
「・・・・陽菜」
「・・・・はい」
奏常務が立ち上がり、私に向かって歩いて来る‥
私は動く事も出来なく、目の前まで来た奏常務は、私をしっかりと抱き締めて来た。

