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秘書2課派遣部ー私頑張ります!?
第10章 求愛猛攻撃ー常務取締役

樹のこの短気さと、やる気の無さがなければ‥
頭は切れる、感は良い、行動力もある、どれを取っても樹の能力は一流。
「少し冷静になれ凪‥
彼女が奏になびく可能性は?」
『これでも、何時もより冷静に動いているつもりなんだがな‥
小鳥遊が奏に?
ほぼ無いだろう、どうやら小鳥遊の方は、奏の気紛れ‥こう思っている‥‥
一番面倒なのは‥‥‥悠久が勘違いした時だ』
その可能性はあり得る‥
奏が本気になればなるほど、悠久に勘違いされやすい。
『今のところ、天羽が積極的に小鳥遊に指名を入れ、奏との接触を最小限に抑え、残りは部長連中に割り振り、極力秘書2課内に小鳥遊が居ないように仕向けている』
「天羽を味方に付けたのか、天羽だったら安心だな、色々な意味で‥」
『余裕こいていたら、天羽に取られるかもな‥
堅物天羽ですら小鳥遊に堕ちたんだ、他は言わなくても分かるだろ?』
「なるほど、そこまで魅力が開花したか‥
元々の素質は高い、当然の結果と俺は思うがな」
『何処まで計算尽くなんだよお前は‥‥』
「凪より少し知っていた程度だ‥
だからお前に預けただろう?」
他の男に抱かれるのは気に食わないが、これが彼女が本来の魅力に開花する一番の近道だと俺は考えた。

