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第10章 求愛猛攻撃ｰ常務取締役

彼女を悠久達の玩具にさせる気は無い‥
小鳥遊陽菜を一番最初に見付けたのは俺だ。


ずっと見て来た‥彼女を‥陽菜を‥‥
会社前でぶつかったのは、本当に偶然の事、その数年前から俺は陽菜に気が付いた。



「奏が動いている内は、悠久は動かないだろう‥
所詮は社内の遊び‥そう思っている悠久は‥‥」


『もし奏の誘惑に、小鳥遊が本気になったら自分が潰す‥
そう天羽に言ったらしい、分かっているだろ悠久のやり方を、どうにかならないのか雲母？』


「確認が取れるまで後数週間、それまでは俺も動けん‥
横槍ぐらいは入れられるが、それも数多くは出来ない」


『・・・
天羽は、お前が俺に隠している事があると言ったぞ！
何故俺に隠す！？』


そうか、天羽は気付いた、彼女の秘密に‥
そして天羽も樹には言わなかった、妥当な判断だ。



「凪お前はすぐそうやってカッとなるからな‥
今言えば余計にややこしくなる、そう思ったまでだが？」


『悪かったな短気で、俺の性格だほっとけ！！』


「それが不味いと言っているんだ‥
どれだけ付き合いが長いと思ってる？
お前なら簡単に悠久をぶん殴るだろうよ」


『・・・ちっ、先読みばかりしやがって・・・』